EXHIBITIONS

どうぶつかいぎ展

2022.02.05 - 04.10

「どうぶつかいぎ展」メインビジュアル

エーリヒ・ケストナー著、ヴァルター・トリアー絵/池⽥⾹代⼦訳 『動物会議』 岩波書店刊

ヴァルター・トリアー 絵本『動物会議』原画 1947-49 オンタリオ美術館蔵 © Art Gallery of Ontario

梅津恭⼦ 無題 2021

鴻池朋⼦ どうぶつの糞模型 アライグマ 2022

junaida 闇の世界 夢の世界 2021

ヨシタケシンスケ 動物会議の最終日 2021

 PLAY! MUSEUMが企画展示「どうぶつかいぎ展」を開催する。エーリヒ・ケストナー(1899〜1974)の名作絵本『動物会議』(1949)をテーマとした、同館を象徴する大切な展覧会。

 かわいい動物が主人公の絵本『動物会議』は、戦争を止めようとしない愚かな人間を痛烈に批判する物語。原作者のケストナーは、第二次世界大戦の後、かわいらしくユーモラスな絵本を通じて、人間にとってもっとも大切な価値を子供たちに伝えようと試みた。本作の挿絵画家は、作者エーリヒ・ケストナーとタッグを組んで『エーミールと探偵たち』や『飛ぶ教室』など数多くの名作を生み出したヴァルター・トリアー(1890〜1951)だ。

 本展はケストナーの痛烈なメッセージを引き継ぎながら、カナダからやってきた『動物会議』の美しい複製原画約20点を紹介する。

 また本展には、気鋭8人のアーティスト、植田楽(造形作家)、梅津恭子(ぬいぐるみ作家)、鴻池朋子(現代美術家)、junaida(画家)、秦直也(イラストレーター)、菱川勢一(映像作家)、村田朋泰(アニメーション作家)、ヨシタケシンスケ(絵本作家)が参加。ケストナーの物語を8つの場面に分けて、8人それぞれが再解釈を加えて絵や立体、映像で作品をつくり、リレー形式でできあがった現代版「動物会議」を発表する。

 PLAY! MUSEUMは、大人から子供まで誰もが楽しめる美術館。本展を通して、ケストナーが絵本に込めた普遍的なテーマを伝える。