EXHIBITIONS

20世紀からおみやげ。 ー近現代美術のたのしみ

2022.02.05 - 03.27

三島喜美代  パッケージ 1974 和歌山県立近代美術館蔵

稗田一穗 昼の波止場 1942 和歌山県立近代美術館蔵

川口軌外 車のある風景 1928 和歌山県立近代美術館蔵

 和歌山県立近代美術館が企画展「20世紀からおみやげ。 ー近現代美術のたのしみ」を開催する。

 1901年から2000年まで、20世紀の100年間には2度の世界大戦があり、政治も大きく動いた。生活のレベルでも、19世紀の産業革命でなされた多くの発明が普及、あるいは発展した。20世紀以前のどの時代よりも多くの変化がかつてない速さで起こり、それらの変化は同時代の美術にも反映されている。同館は、このような変化の時代に生み出された近代美術・現代美術作品を研究・収集してきた。

 本展では、難しいと感じることもまた20世紀美術の楽しみとなるよう、作品に反映された100年の歴史、新しい素材や新しい技術が表現にもたらした変化、そして教育による美術の普及などのなかから、いくつかの視点を提案する。

 出展作家は、三島喜美代、保田春彦、中西夏之、佐伯祐三、稗田一穗、松谷武判、川口軌外、高井貞二、石垣栄太郎、織田一磨、村井正誠など。

 21世紀のはじまりに生まれた人にも、20歳を越え、新しい世紀のはじめから少し時間を経たいま、美術作品を20世紀の人々が残してくれた「おみやげ」として見直し、鑑賞を楽しんでほしい。