EXHIBITIONS

ノリ服部+佐藤研也「Coffee Table Goes Wrong」

2022.01.22 - 03.06
 ペインターのノリ服部と、建築家の佐藤研也による2人展「Coffee Table Goes Wrong」がSprout Curationで開催される。会期は1月22日~3月6日。

 ノリ服部は岐阜県出身。レーザーカッターや光学フィルムを使用するインダストリアル・ペインティングを実践している。主な個展に「permits」(KAIKA GLLERY ROOM・A、東京、2021)、グループ展に「A HAPPY NEW WORLD」(Sprout Curation、東京、2021)などがある。

 佐藤研也は宮城県出身。アムステルダムの「moriko kira architect」「drftwd projects」を経て、2015年に「studio niko(笹本直裕と共同主宰)」を設立。建築を軸に領域横断的な活動を行う。2020年グッドデザイン賞受賞など。

 ノリ服部と佐藤研也はともに1981年生まれ。互いに海外で学んだ経験を持ち、ノリ服部+佐藤研也として、それぞれ2次元と3次元の専門領域に根ざしたアイデアを持ち寄って、家具をデザインする実験的なプロジェクトを展開している。

 本展は2人が2021年夏期に、伊勢丹メンズ館とCADAN(一般社団法人日本現代美術商協会)の取り組みに出品していたプロトタイプに新たなアートピースを加え、さらに服部の既出の平面作品を併せて同一空間での再編集を試みる。金属加工には阪上万里英が協力。

 タイトル「Coffee Table Goes Wrong」について、「本の世界で、コーヒーテーブル・ブックと呼ばれるサブ・ジャンルがあります。それは読書や研究のための書物というより、瀟洒なリビングルームを飾るためのアクセサリーとしての本を指します。蔑称というのはやや言い過ぎですが、少なからず揶揄を含んだこの呼び方に巻き添えにされた格好のコーヒーテーブルの側から、ささやかな意趣返しとでも言うべきでしょうか。実用性を備えつつ、脱構築の先にある何かを模索するテーブルとライトなど、コーヒーテーブル・ブックには似つかわしくない存在への意思表明が込められています」と説明している。