EXHIBITIONS

KeMCo新春展2022 虎の棲む空き地

十二支歌仙歌合色紙帖 江戸時代(17世紀)、慶應義塾(センチュリー赤尾コレクション)

十二支歌仙歌合色紙帖 江戸時代(17世紀)、慶應義塾(センチュリー赤尾コレクション)

歌川広重(三代)筆 福田熊次郎(版元) 英語図解11 1887(明治20) ボン浮世絵コレクション、三田メディアセンター(慶應義塾図書館)

歌川広重(三代)筆 福田熊次郎(版元) 英語図解11 1887(明治20) ボン浮世絵コレクション、三田メディアセンター(慶應義塾図書館)

 慶應義塾ミュージアム・コモンズ(KeMCo)は、2022年新春の展覧会として「虎の棲む空き地」を開催する。

 2022年の干支は「寅」。十二支の3つ目、良い1日の始まりを表す寅には、「虎」があてられ、物事の始まりの陽の気を表している。

 寅年の幕開けを飾る本展では、慶應義塾の多様なコレクションより、紀元前の古鏡から現代のヴィデオまで、「虎」のモチーフをもつ作品を紹介する。

 主な出品作は、歌人を十二支の動物たちに擬人化した「十二支歌仙歌合色紙帖」(江戸時代)や歌川広重(三代)筆による「英語図解11」(明治20)、土方巽「舞踏譜スクリプトシート」(1970〜86)など。地域や時代、領域を越えた、様々な作品の間を行き来しながら、思わぬ「虎」に出会う空間を用意している。

 あわせて、KeMCo建設時に行った「三田二丁目町屋跡遺跡」発掘調査の最新情報を出土品とともに展示。新しい年の始まりに、大学の文化財をめぐる活動を親しみやすく紹介する機会としている。