EXHIBITIONS

オープン・スペース 2021 ニュー・フラットランド

デザイン=寺井恵司

イップ・ユック=ユー To Call a Horse a Deer/指馬為鹿(うまをさしてしかとなす) 2018–
写真提供=NTTインターコミュニケーション・センター[ICC] 撮影=木奥恵三

イップ・ユック=ユー To Call a Horse a Deer/指馬為鹿(うまをさしてしかとなす) 2018–
写真提供=NTTインターコミュニケーション・センター[ICC] 撮影=木奥恵三

emolingual emolingual 2019–
写真提供=NTTインターコミュニケーション・センター[ICC] 撮影=木奥恵三

emolingual emolingual 2019–
写真提供=NTTインターコミュニケーション・センター[ICC] 撮影=木奥恵三

齋藤帆奈 Non-Retina Kinematograph(非網膜映写機) 2017–
写真提供=NTTインターコミュニケーション・センター[ICC] 撮影=木奥恵三

布施琳太郎 名前たちのキス 2021
写真提供=NTTインターコミュニケーション・センター[ICC] 撮影=木奥恵三

布施琳太郎 名前たちのキス 2021
写真提供=NTTインターコミュニケーション・センター[ICC] 撮影=木奥恵三

細井美裕 Lenna 2019
写真提供=NTTインターコミュニケーション・センター[ICC] 撮影=木奥恵三

山形一生 Fasten Your Seat Belt(部分) 2020
写真提供=NTTインターコミュニケーション・センター[ICC] 撮影=木奥恵三

 NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]の展覧会シリーズ「オープン・スペース」は、メディア・アート作品をはじめとする、現代のメディア環境における多様な表現を取り上げる、幅広い観客層に向けた展覧会。今年は「ニュー・フラットランド」をキーワードに、リアルとオンラインの会場で同時開催される。本展キュレーションは、畠中実、指吸保子、共同キュレーションに谷口暁彦。

 科学的な発見が、私たちの認識を変え、新しい世界観をひらき、そのつど私たちは、新たな地平において物事を考えるようになった。デジタル技術はたんにツールであることを超えて、人類が世界を理解・解釈するための方法を変え、意識の革命をもたらすとも予想されている。いっぽう、現実世界とインターネットの世界が地続きになったと言われるポスト・インターネット時代は、フィルター・バブルといった情報が遮断されてしまう世界をつくることにもつながっている。

 本展では、現代のテクノロジー環境を、新たな認識を生み出す可能性を持った「新しいフラットランド」と考え、閉ざされた次元を超えた世界を想像させる様々な表現を取り上げる。

 出品作家は、伊阪柊、イップ・ユック=ユー、岩井俊雄、emolingual、齋藤帆奈、グレゴリー・バーサミアン、原田郁(オンライン・アーティスト・イン・レジデンス)、布施琳太郎、細井美裕、山形一生(オンライン・アーティスト・イン・レジデンス)、アンナ・リドラー、マヌエル・ロスナー、小鷹研究室(名古屋市立大学)、リサーチ・コンプレックス NTT R&D@ICC。

 またICCでは「オープン・スペース」のほか、開館以後開催されてきた数多くの活動の映像記録をデジタル化した映像アーカイヴ「HIVE」の公開や、NTTの研究所や教育機関との連携、新進作家の紹介なども行っていく予定だ。