EXHIBITIONS

第9回菊池ビエンナーレ展 現代陶芸の<今>

2021.12.11 - 2022.03.21

大賞 猪倉髙志 線を解き放つ 撮影=尾見重治、大塚敏幸

優秀賞 梅本孝征 色絵流加彩昇落器 撮影=尾見重治、大塚敏幸

奨励賞 津金日人夢 青瓷平壷-水天彷彿- 撮影=尾見重治、大塚敏幸

奨励賞 中里浩子 はなもよう 撮影=尾見重治、大塚敏幸

奨励賞 原田雅子 ながるる 撮影=尾見重治、大塚敏幸

「菊池ビエンナーレ」は、現代陶芸の振興を目的に菊池寛実記念 智美術館が2004年度から隔年で開催している公募展。本展では、器の形態から用途のない造形まで形状やサイズに応募条件を設けず、陶芸作品を一律に審査し、展示する。

 応募資格にも年齢や居住地、陶歴などの制限はなく、9回目となる今年は、20〜80歳代まで、日本国内を中心にアジア地域からの出品も含む279点が集まった。第一次画像審査と第二次作品審査を経て大賞1点、優秀賞1点、奨励賞3点を含む入選作品54点が選ばれ、本展で受賞・入選作を一堂に展示する。

 大賞は猪倉髙志《線を解き放つ》が受賞。優秀賞に梅本孝征《色絵流加彩昇落器》が、奨励賞には津金日人夢《青瓷平壷-水天彷彿-》、中里浩子《はなもよう》、原田雅子《ながるる》が選ばれた。制作者の創意と技術が結実した多彩な入選作品を通し、現代陶芸の「今」を感じ取ってほしい。