EXHIBITIONS

MONDO 映画ポスターアートの最前線

2021.12.07 - 2022.03.27

『GODZILLA ゴジラ』(2014/アメリカ/ギャレス・エドワーズ監督) ポスター:ファントム・シティ・クリエイティヴ(2013) MONDO蔵

『カリガリ博士』(1920/ドイツ/ローベルト・ヴィーネ監督) ポスター:ベッキー・クルーナン(2015) MONDO蔵

『博士の異常な愛情』(1964/アメリカ/スタンリー・キューブリック監督) ポスター:ジェイソン・マン(2010) MONDO蔵

『ロッキー』(1976/アメリカ/ジョン・G・アヴィルドセン監督) ポスター:セサル・モレノ(2014) MONDO蔵

『地球に落ちてきた男』(1976/イギリス/ニコラス・ローグ監督) ポスター:トマー・ハヌカ(2019) MONDO蔵

『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』(1980/アメリカ/アーヴィン・カーシュナー監督) ポスター:タイラー・スタウト(2010) MONDO蔵

『レポマン』(1984/アメリカ/アレックス・コックス監督) ポスター:ジェイ・ショー(2013) MONDO蔵

『グレムリン』(1984/アメリカ/ジョー・ダンテ監督) ポスター:マイク・サプート(2017) MONDO蔵

 国立映画アーカイブが「MONDO 映画ポスターアートの最前線」展を開催。国公立の映画機関や美術館で、MONDO(モンド)の展覧会が開催されるのは世界初となる。

 一世紀以上にわたって映画宣伝の核となってきたポスター。その最先端にいるMONDOは、アメリカではテキサス州オースティンに本拠地を置き、鋭い感性をもつデザイナーやイラストレーターに委嘱、旧作・新作映画の垣根を超えたオリジナル・ポスターを生み出してきた。

 2004年に映画館「アラモ・ドラフトハウス」系列のTシャツ店として生まれ、映画のサウンドトラックやオブジェなども制作してきたMONDOだが、何よりも、スクリーンプリント技法で印刷される限定版の映画ポスターは、オンラインショップを通じて各国に熱狂的なファンを獲得している。

 映画作品のエッセンスを活かしながらも、あくまでアーティストの作風が尊重されるMONDOの作品。グラフィックデザイナー、イラストレーター、画家、版画家、コミック作家といったアーティストたちが映画を自在にそして斬新に解釈した「オルタナティブ・ポスター」というカルチャーが人々の目を楽しませている。

 本展では、このアート集団自らの提供による無声映画から最新作までのポスター71点が集結。さらに会場内での撮影がすべて可能となる。東京展の終了後には、京都国立近代美術館への巡回を予定している。