EXHIBITIONS

オードリー・フォンドゥカヴ 平山昌尚 二人展「101 to 101」

2021.11.26 - 12.17

© Audrey Fondecave and Masanao Hirayama

© Audrey Fondecave and Masanao Hirayama

© Audrey Fondecave and Masanao Hirayama

© Audrey Fondecave and Masanao Hirayama

© Audrey Fondecave and Masanao Hirayama

© Audrey Fondecave and Masanao Hirayama

 nidi galleryは、アーティストのオードリー・フォンドゥカヴと平山昌尚による2人展「101 to 101」を開催。本展では、「優美な屍骸(Cadavre Exquis)」という共同制作の手法を用いて創作されたドローイングを発表する。

 オードリー・フォンドゥカヴはフランス生まれ。2001年より東京を拠点に活動し、ペインティングやコラージュ、インスタレーションなど、多岐にわたる表現形式を用いて作品を制作。近年は岩絵具などの有機的な素材による抽象画に取り組んでいる。

 平山昌尚は1976年兵庫県神戸市生まれ。画用紙にボールペンとマーカーなど、極めて身近な画材を用いて、記号的なおかしみと仕掛けに満ちたドローイングや絵画を制作。東京を拠点に活動し、パフォーマンスやアートブックの出版なども行っている。

「優美な死骸」は、20世紀初頭にシュールレアリストたちによって生み出されたゲーム。複数人の参加者によって行われ、1人目の参加者が細長い1枚の紙の端に絵を描き、その部分を折り曲げて隠し、次の参加者に渡して続きを描いてもらう。全員が描き終わった段階で完成となり、紙を広げて全体の絵を見る。フランスでの美大生時代から、直感的で予想できないようなものを生み出す「優美な死骸」に親しんでいたオードリーは、この楽しいゲームをベースにプロジェクトができないかと思いつき、自身が知っているもっとも直感的なアーティストである平山に声をかけ、今回の「101 to 101」がスタートした。

 タイトルの「101 to 101」は、2人がそれぞれに住んでいた渋谷区と世田谷区の部屋が偶然同じ101号室だったことから名付けられた。2020年の1年間、郵便で何度も往復した現代版「優美な死骸」。コロナ禍で人と思うように会えない状況のなか、文通で交流を深めながら生まれた遊び心あふれる作品の数々を楽しんでほしい。

 また同プロジェクトの一環として出版され、会場で販売される作品集『101 to 101』(Too Much Magazine)もあわせて手にとってほしい。