EXHIBITIONS

東京都コレクションでたどる〈上野〉の記録と記憶

2021.11.17 - 2022.01.06

林忠彦 引き揚げ(上野駅) 1946 東京都写真美術館蔵

桑原甲子雄 下谷区上野駅(台東区) 1936 東京都写真美術館蔵

織田一磨 東京風景 十四 上野広小路 1916 東京都江戸東京博物館蔵

永島春暁 上野公園風船之図 1890 東京都江戸東京博物館蔵

米田知子 東京都美術館(ゾルゲ/宮城)―『パラレル・ライフ:ゾルゲを中心とする国際諜報団密会場所』より 2008 東京都写真美術館蔵 Courtesy of ShugoArts

 東京都美術館が「東京都コレクションでたどる〈上野〉の記録と記憶」を開催する。

 上野恩賜公園内やその周辺に美術館・博物館・動物園が集まる文化的な地域として親しまれる上野。いっぽう、小売店や飲食店が密集するアメ横もその代名詞的存在でもある。様々な歴史の舞台ともなったこの地には、過去から現在まで多種多様な人々が行き交い、ここを題材とする数多くの作品や記録が生み出されてきた。

 本展では、東京都が所蔵する美術コレクションのなかから、「上野」に関連する約60点の作品・資料を展示する。

 出品作は、戊辰戦争や明治期の内国勧業博覧会といった歴史的事件をとらえた浮世絵、織田一磨の石版画、恩地孝四郎、平塚運一、藤森静雄らによる創作版画など。また本展は、桑原甲子雄、濱谷浩、木村伊兵衛、林忠彦らが写した戦前・戦後の「上野」、終戦に画家の佐藤照雄が描いた上野駅の地下道に眠る人々の姿、そして戦前~戦時下の諜報活動を題材とする米田知子の写真作品などを紹介し、消えつつある「戦争」と「上野」の記憶を見つめなおす。