EXHIBITIONS

今がすべてだ!ー続・柿沼康二の挑戦状ー

2021.11.18 - 2022.03.13

マスキング太郎

柿沼康二

 岡本太郎記念館が企画展「今がすべてだ!ー続・柿沼康二の挑戦状ー」を開催。2010年の「化け文字 〜書家・柿沼康二の挑戦状〜」以来、柿沼康二が同館では10年ぶりとなるパフォーマンスを披露する。

 柿沼は書家、現代美術家。東京学芸大学教育学部芸術科(書道)を卒業し、2006〜07年まで米国プリンストン大学客員書家を務める。13〜14年には国内の現代美術館において存命書家史上初となる個展を金沢21世紀美術館で開催。東京2020オリンピック・パラリンピック公式ポスターの参加アーティストのひとりに選出されるなど幅広く活動、受賞多数。2007年のNHK大河ドラマ『風林火山』、北野武監督作品『アキレスと亀』などの題字を揮毫したことでも知られる。

 柿沼は前回の「化け文字 〜書家・柿沼康二の挑戦状〜」展では、同じフレーズや文字を繰り返し書き連ねる「トランスワーク」の手法による公開制作を行い、「まえ」の2文字のみで壁一面を埋め尽くした。

 本展では、柿沼が再び岡本太郎記念館を舞台に、使い慣れた墨と筆ではなく、「マスキングテープ」を用いた唯一無比の表現に挑戦。柿沼は「これまでの太郎との企画展やコラボとは全く違うアプローチから新たな境地へ挑戦したい」とコメントしている。

 また本展は、岡本太郎の生誕百年事業の一環として、柿沼が太郎の言葉を書に作品化したプロジェクト「TRANCE-MISSION」(2011)も紹介する。