EXHIBITIONS

森山泰地 個展「木を見て森を見る」

2021.11.03 - 12.11

森山泰地 自画像 2021 © Taichi Moriyama Courtesy of KANA KAWANISHI GALLERY

森山泰地 Into the River 2010 © Taichi Moriyama Courtesy of KANA KAWANISHI GALLERY

森山泰地 Trace 2021 Photo by Shinichiro Ishihara © Taichi Moriyama Courtesy of KANA KAWANISHI GALLERY

森山泰地 SAND MADE 2021 Photo by Shinichiro Ishihara © Taichi Moriyama Courtesy of KANA KAWANISHI GALLERY

森山泰地 PP –drowsy poison– 2021 © Taichi Moriyama Courtesy of KANA KAWANISHI GALLERY

森山泰地 STREET BUTTER 2017 © Taichi Moriyama Courtesy of KANA KAWANISHI GALLERY

 森山泰地の個展「木を見て森を見る」がKANA KAWANISHI GALLERYで開催されている。12月11日​まで。

 森山は1988年東京都生まれ。東京藝術大学美術学部先端芸術表現科卒業、2016年同大学美術研究科彫刻専攻修士課程修了。自然と人工の関係を軸にアースワークやインスタレーション作品を、芸術祭など様々な空間で展開してきた。

 Reborn-Art Festival 2019(石巻市・桃浦)では、SIDE COREの作品MOWAから見える舞台型のインスタレーションの上で自らが水神様としてそこに居るパフォーマンス《水神》を発表。2018年に市原湖畔美術館で開催された「そとのあそび展 ~ピクニックからスケートボードまで~」展では、屋上空間でのインスタレーション《WATER》を発表し、石を運んでもらう、水を飲んでもらうといった、観客の行為を作品に取り込むことで、水の循環と土木工事などの人間の関わりを、生活と地続きに感覚することを試みた。

 作家にとってコマーシャルギャラリーのホワイトキューブでの初個展となる本展では、「木を見て森を見る」と題し、街で拾った物をワックスに固めた《STREET BUTTER》や、海岸のプラスチックや貝で作った絵の具によるペインティング《PP》、手作りの砂《SAND MADE》など、近年制作してきたシリーズの新作を発表する。

 また自身の父・森山恒逸の作品をコピーしたシリーズ「Trace」と、オリジナルである父親の作品を同時に展示するなど、自作とそうでないものをインスタレーションのようにギャラリー空間に展開し、ひとつの風景のように提示。それは森山が見てきた風景そのものであり、開かれた窓でもある。