EXHIBITIONS

林千歩作品展「DREAM-POOL」

銀座 蔦屋書店ART PARTY 2021.11

林千歩 新作の立体作品《Dream-pool》(2021)のためのPlan drawing

林千歩 《わからない(神話:タカサゴユリ女王の花占い)(仮)》(2021)のためのPlan drawing

林千歩 Video-Drawing:うまく立てない(人工生命:鏡の国のドリーアンドドリー) 2021 ビデオキャプチャ

林千歩 Video-Drawing:わからない(神話:タカサゴユリ女王の花占い) 2021 ビデオキャプチャ

林千歩 Video-Drawing:時間がない、時間がない。とても重要な日なのに(妊娠:ミズ・螺髪の生殖) 2021 ビデオキャプチャ

 林千歩による作品展「DREAM-POOL」が銀座 蔦屋書店のアートウォール・ギャラリーで開催される。気鋭アーティストを特集する展覧会シリーズ「銀座 蔦屋書店ART PARTY」の第12回。

 林は1988年東京都⽣まれ。2018年東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻修了。「不可能を可能にする『変身』」をキーワードに、映像を主としながら、多様なメディアによって作品を制作・発表してきた。

 林は、「なぜ変身するのか」という自分自身の動機や衝動性を掘り下げ、また、「美と醜」「老いと若い」「男性と女性」などの対極にあるものをつなげ、同等のものとして扱う「変身」を作品化。⾃らを被写体として、現代的な事象に⾃⾝の空想を重ね、独自の世界観を⽴ち上げる。

 本展では、最新作に加え、林が共同企画したグループ展「Try the Video-Drawing」(TAV GALLERY、東京、2021)で発表した、映像作品三部作《Video-Drawing:わからない(神話:タカサゴユリ女王の花占い)》《Video-Drawing:時間がない、時間がない。とても重要な日なのに(妊娠:ミズ・螺髪の生殖)》《Video-Drawing:うまく立てない(人工生命:鏡の国のドリーアンドドリー)》から展開した作品を展示する。

 これら映像作品三部作は、林が近年取り組んでいる「妊娠」「女性」「ジェンダー」「身体」「自由」といったトピックに関連したシリーズ。言語では表現し得ないものを、林の独特のユーモアや、キッチュとも言える刺激的なイメージを施した映像作品や大小の立体作品、写真作品、ドローイングなどのイメージ群の連なりによって、独自空間を形成する。