EXHIBITIONS

写真家ドアノー/音楽/パリ

2021.10.23 - 12.22

ロベール・ドアノー 雨の中のチェロ 1957 ゼラチン・シルバー・プリント © Atelier Robert Doisneau/Contact

ロベール・ドアノー ロベール・ドアノーの セルフポートレート ヴィルジュイフ 1949 ゼラチン・シルバー・プリント © Atelier Robert Doisneau/Contact

ロベール・ドアノー 流しのピエレット・ドリオン パリ1953年2月 ゼラチン・シルバー・プリント © Atelier Robert Doisneau/Contact

ロベール・ドアノー 音楽好きの肉屋 パリ 1953年2月 ゼラチン・シルバー・プリント © Atelier Robert Doisneau/Contact

ロベール・ドアノー アーサー・キット サン=ジェルマン=デ=プレ 1950年 ゼラチン・シルバー・プリント © Atelier Robert Doisneau/Contact

ロベール・ドアノー 「トスカ」収録中のマリア・カラス、 パテ・マルコーニ・レコードのスタジオにて 1963年5月8日 ゼラチン・シルバー・プリント © Atelier Robert Doisneau/Contact

ロベール・ドアノー バレエ「カルメン」の衣装合わせ、イヴ・サン=ローランとジジ・ジャンメール 1959年 ゼラチン・シルバー・プリント © Atelier Robert Doisneau/Contact

ロベール・ドアノー レ・リタ・ミツコ 1988年10月13日 ゼラチン・シルバー・プリント © Atelier Robert Doisneau/Contact

 フランスの国民的写真家、ロベール・ドアノーの展覧会「写真家ドアノー/音楽/パリ」が美術館「えき」KYOTOで開催される。本展は、フランス・パリ19区にある「フィルハーモニー・ド・パリ」内の音楽博物館で開催され大好評を博した展覧会をもとに、日本向けに再構成された巡回展。

 ロベール・ドアノーは、パリを舞台に多くの傑作を生み出した写真家。自動車メーカー「ルノー」のカメラマンを経て、フリーとして活動を開始し、『ヴォーグ』誌や『ライフ』誌を始めとして多くの写真を発表した。ごくありふれた日常から愛すべき瞬間を切り取る「イメージの釣り人」とも呼ばれ、没後から四半世紀以上が経ついまも愛され続けている。

 本展はドアノーの「音楽」をテーマにした展覧会。パリの街角にあふれるシャンソンやジャズなど様々な音楽シーンを題材に、1930〜90年代にかけて撮影された、ドアノー独自の音楽的感覚に富んだ作品と資料およそ200点で構成される。

 ドアノーは写真家人生のなかで多くの音楽家たちと出会い、そして多大な影響を受けていた。ドアノーが写し撮った素顔の音楽家たちの姿は、数十年の時を経ても変わらず、作品のなかで輝きを放ち続けている。