EXHIBITIONS

コレクション 1

1968年展 −新しいパラダイムを求めて−

2021.10.12 - 2022.01.16

GUN 雪のイメージを変えるイベント(信濃川の雪のハプニング、1970年2月15日) 1970 / 2009 撮影=羽永光利 国立国際美術館蔵

吉田克朗 Cut-off No.2 1969 / 90 国立国際美術館蔵 ©︎ The Estate of Katsuro Yoshida Courtesy of Yumiko Chiba Associates

 国立国際美術館がコレクション展「コレクション1:1968年展―新しいパラダイムを求めて―」を開催する。

 1960年代後半、欧米、日本を中心とした世界の若者たちは、学生運動などを通じて互いの理念・思想・哲学を共有し、激しい政治運動を行った。その理念は芸術界にも伝播。既存の枠組みを破壊するばかりでなく、たんに状況に対応してきた過去に対しても厳格な死を宣告し、世界をその変化と変革の嵐のなかでとらえ直すことで、はじめて芸術と世界の再生を展望することができると信じていた。

 今回のコレクション展は、激動の時代の転換期からおよそ半世紀を経た今日の視点から、時には社会の動向に同調し、また時にはより逸脱した行動を伴って鮮烈に変貌を遂げていった戦後日本の美術動向を振り返る。所蔵作品を3つのカテゴリーに分類して紹介するとともに、海外における同時代の動向を顕す作品群をあわせて展示する。

 出品作家は、安齊重男、榎倉康二、岡本信治郎、郭仁植、工藤哲巳、GUN、クロード・ヴィアラ、桑山忠明、小清水漸、関根伸夫、高松次郎、田中信太郎、田畑あきら子、成田克彦、プレイ、堀川紀夫、マイケル・ハイザー、三木富雄、吉田克朗、李禹煥、ルイ・カーヌ、ロバート・スミッソン。