EXHIBITIONS

今西真也「かー ーか かー」

今西真也 Light 19 © Shinya Imanishi Courtesy of nca | nichido contemporary

今西真也 Light 19(部分) © Shinya Imanishi Courtesy of nca | nichido contemporary

今西真也 Glimmering 6 © Shinya Imanishi Courtesy of nca | nichido contemporary

今西真也 Glimmering 6(部分) © Shinya Imanishi Courtesy of nca | nichido contemporary

 nca | nichido contemporary artは、今西真也の個展「かー ーか かー」を開催する。

 今西は1990年奈良県生まれ。2015年京都造形芸術大学大学院芸術表現専攻ペインティング領域卒業。キャンバスに油絵具を厚く塗り重ね、筆致の跡を力強く残し、削っていく行為を繰り返しながら作品を描いている。画面から距離を持つと次第に表れるイメージは、ものの変化や消失、退廃と同時に再生、蘇生や復興をも想起させるモチーフを選んでおり、死(おわり)と生(はじまり)が表裏一体の関係であることを示している。

 本展では大作を含む近・新作、また「シェル美術賞2020」でグランプリを受賞した作品を発表する。展覧会タイトルの「かー ーか かー」は、カラスの鳴き声を言葉に置き換えた擬声語からきている。

 今西が読んだある書籍に、「カラスは見えなくても確かに存在する、見ようとするから見えないのだ。仏の姿もしかり」という言葉を、室町時代の禅僧・一休宗純が残したと書かれており、それは今西が描きたいと思っているモノのひとつであると記憶していたことから、このタイトルがつけられた。
 
 ここで語られている一休の禅のとらえ方、モノのとらえ方に共感した今西は、私たちが見ることのできない、あるいは見過ごしている現象・事象・関係性、光の移ろいによって変化するモノや色彩、はかなさや自然を切り取り、可視化させて絵画に表そうと試みる。