EXHIBITIONS

岡本神草の時代

岡本神草 拳を打てる三人の舞妓の習作(部分)  大正9年(1920) 京都国立近代美術館蔵

岡本神草 拳を打てる三人の舞妓の習作  大正9年(1920) 京都国立近代美術館蔵

 京都市立絵画専門学校の卒業制作が、厳しい審査で知られる国画創作協会展の第1回で入選し、新興美人画作家として注目された岡本神草(しんそう)(1894-1933)。

 昭和に入ってからは、官能性を前面に押し出すのではなく、そこはかとなく漂わせるような作風を見せた。

 画家にとって初の大規模回顧展となる本展では、数少ない本画を可能な限り集め、素描、下図、資料など約100点を加えて画業を紹介するとともに、甲斐庄楠音(かいのしょう・ただおと)など同時代に競い合った作家たちの作品も展示。神草の芸術の全貌だけでなく、時代性と特異性を知る機会となる。