EXHIBITIONS

Linocut

2021.09.04 - 10.02

キービジュアル

 ギャラリーノマルが展覧会「Linocut」を開催。初挑戦の版画技法で制作に挑む6名の作家、今村源、稲垣元則、田中朝子、張騰遠(チャン・テンユァン)、東影智裕、山田千尋が参加する。

 本展は、リノカット(凸版技法の一種)に特化して6名の現代美術作家に作品の制作を依頼。そのいずれもが作品制作としては初挑戦となる技法、また版画工房を有する同ギャラリーとしても手探りから始める実験的な試みとなる。

 版を手で彫りローラーなどを用いて紙に刷りとる極めてシンプルな技法のため、幼少時代にふれた人も多いだろう。本展は、古くから愛されてきた版画技法での制作を、デジタル時代のいま改めて試みることで、プリミティブな作品制作の魅力を提供する機会とすることを目論む。
 
 普段より特徴ある作品を制作する各作家がいかに「リノカット」というテーマを消化し、独自の表現に落とし込んでいくのかに注目したい。