EXHIBITIONS

鋤⽥正義『SUKITA ETERNITY』刊⾏記念作品展

David Bowie, Watch That Man III, 1973 ©︎ Sukita、無断転載禁止

『SUKITA ETERNITY』表紙イメージ

T.Rex, Denki No Musha, 1972 ©︎ Sukita、無断転載禁止

Yellow Magic Orchestra, Tokyo, 1979 ©︎ Sukita、無断転載禁止

 デヴィッド・ボウイ、YMOなどのポートレイトを撮影した写真家・鋤⽥正義。その新刊写真集『SUKITA ETERNITY』の刊⾏記念作品展が銀座 蔦屋書店で開催されている。

 鋤⽥は1938年福岡県直⽅市生まれ。70年からフリーとして活躍。ニューヨークやロンドンを訪れ、現地の気鋭の若者⽂化をカメラに収める。72年には、T・レックスのマーク・ボランやデヴィッド・ボウイを撮影。とくにボウイと深い信頼関係を築き、数々のセッションのなかから、アルバム『ヒーローズ』(1977)のカバー作品が⽣まれた。クリエイティビティに対する被写体からの深い信頼によって⽀えられた、鋤⽥の時代性を反映した象徴的な作品の数々は、世界中のクリエイター、アーティストに影響を与えている。

 日本では2019年に「鋤⽥正義写真展 in ⼤分2019」、21年に美術館「えき」KYOTOで「時間〜TIME 鋤⽥正義写真展」を開催。18年には、鋤⽥の軌跡をたどるドキュメンタリー映画『SUKITA 刻まれたアーティストたちの⼀瞬』も公開されている。

 新刊写真集『SUKITA ETERNITY』(⽞光社)は、鋤⽥が半⽣を通して撮影してきたミュージシャンポートレイト、ストリート、⾵景、静物などを収録。鋤⽥のキャリアを包括する内容となっており、アートの⽂脈での再評価が期待される記念碑的作品集だ。

 今回の作品集刊行を記念した作品展では、デヴィッド・ボウイや忌野清志郎など、鋤⽥が撮影した代表的なポートレイト作品を店内ショーケースで展⽰。店頭およびオンラインストア、ECサイト「OIL by 美術手帖」にて通常版写真集の販売を行う。さらに8⽉21⽇にはオンライントークイベントも実施予定。