EXHIBITIONS

佐竹龍蔵展「ともだち」

2021.08.07 - 08.22

佐竹龍蔵 参考作品

佐竹龍蔵 参考作品

 佐竹龍蔵は1987年高知県生まれ。2012年に京都造形芸術大学大学院修士課程芸術研究科芸術表現専攻を修了。現在は奈良を拠点に活動し、「人間」「他者」をテーマに制作を続けている。

「他者との間には、たとえ親しい間柄であっても必ず何らかの隔たりがあり、近づけば離れていく逃げ水のように決して触れる事のできない精神的な距離があると感じる」と語る佐竹。他者との距離感から生まれる人間の様々な関係性を表現しようと、岩絵具の透明感を生かした独自の点描法を使い、見る距離によって変化する肖像画や風景画を制作してきた。

 最近では、たんに距離という言葉では収まらないような対立や分断によって、他者とのあいだにさらに溝が深まっていくのを感じるとともに、他者との関わり方についてあらゆる可能性を想像する必要があると考え、様々な姿の人物を描いていると作家は言う。

 本展のテーマは友情。「会えなくなってしまった人」と「まだ出会っていない人」の姿を描いた作品を展示する。