EXHIBITIONS
summer show
Satoko Oe Contemporaryでは、グループ展「summer show」を2期に分けて開催する。
本展は、オリンピックをテーマにした丹羽良徳の映像作品《想像したはずの共同体》(2019)とドローイング作品はじめ、池崎拓也の平面作品、Kesang Lamdarkのポスター作品、今年9月から同ギャラリーでの個展を予定している平田尚也の平面と立体、そして長谷川繁のドローイングと升谷真木子のペンシルドローイングの作品などで構成される。
丹羽の《想像したはずの共同体》は、2020年に開催されるはずだった東京オリンピック・パラリンピックと同時期に公開されたフェイクドキュンタリー作品。作中では、戦後の1964年東京オリンピック、日本が歩んだ経済成長に重ね、経済界からは熱烈に歓迎されたことに立ち戻る。
しかし、歴史上の国家的危機や福島の災害による放射能汚染、国際化における移民問題などの経験を経て、日本はかつてのような状況ではないことは明らかであり、この作品では、2020年東京オリンピックを舞台として各国のオリンピック選手、監督へのインタビューや1964年大会当時の記録映像、安倍前首相の政治演説など、オリンピックをめぐる様々な立場や、時代が異なる言説をつなぎ合わせ、2020年東京オリンピックの全種目において、誰もが実際には起こるとは思えない日本人選手のボイコットが映し出される。
本展では、フェイクニュースの形式を取った同作を通して、予測または欲望している未来像はどのような思想と結びつき、どこから生まれるか、それは自分が希望する未来がそのまま予測する未来像として反映されるものなのかを考えると同時に、日本が歩んだ戦後近代史を改めて考え直す。
本展は、オリンピックをテーマにした丹羽良徳の映像作品《想像したはずの共同体》(2019)とドローイング作品はじめ、池崎拓也の平面作品、Kesang Lamdarkのポスター作品、今年9月から同ギャラリーでの個展を予定している平田尚也の平面と立体、そして長谷川繁のドローイングと升谷真木子のペンシルドローイングの作品などで構成される。
丹羽の《想像したはずの共同体》は、2020年に開催されるはずだった東京オリンピック・パラリンピックと同時期に公開されたフェイクドキュンタリー作品。作中では、戦後の1964年東京オリンピック、日本が歩んだ経済成長に重ね、経済界からは熱烈に歓迎されたことに立ち戻る。
しかし、歴史上の国家的危機や福島の災害による放射能汚染、国際化における移民問題などの経験を経て、日本はかつてのような状況ではないことは明らかであり、この作品では、2020年東京オリンピックを舞台として各国のオリンピック選手、監督へのインタビューや1964年大会当時の記録映像、安倍前首相の政治演説など、オリンピックをめぐる様々な立場や、時代が異なる言説をつなぎ合わせ、2020年東京オリンピックの全種目において、誰もが実際には起こるとは思えない日本人選手のボイコットが映し出される。
本展では、フェイクニュースの形式を取った同作を通して、予測または欲望している未来像はどのような思想と結びつき、どこから生まれるか、それは自分が希望する未来がそのまま予測する未来像として反映されるものなのかを考えると同時に、日本が歩んだ戦後近代史を改めて考え直す。