EXHIBITIONS

鷹野隆大 インストア

2021.07.29 - 08.29

「鷹野隆大 インストア」より

 NADiff a/p/a/r/tでは、国立国際美術館での「鷹野隆大 毎日写真1999-2021」(〜9月23日)にあわせ、作家とともに計画した「鷹野隆大 インストア」を開催中。店内に大型作品が出現し、新刊作品集などの関連書籍とともに制作の変遷をたどりつつ、鷹野の新しい試みの場となる。

 鷹野は1963年福井県生まれ。木村伊兵衛写真賞受賞作『IN MY ROOM』(2005)に代表される、ジェンダーやセクシャリティをテーマとした作品を発表するいっぽう、「毎日写真」と名付けたプロジェクトでは、1998年から毎日欠かさず写真を撮ることを自分に課すことで、制度化された眼差しや、写真という媒体の特性とその限界について考察を重ねてきた。

 現在、国立国際美術館で開催中の「鷹野隆大 毎日写真1999-2021」は、その「毎日写真」を主軸としながら、ジェンダー・セクシャリティ系の出世作や、日本特有の無秩序な街並みの写真「カスババ」、定点観測的な「東京タワー」、東日本大震災が契機となり近年注力する影の作品とインストラクションの約130点を時系列に展示した作家初の大規模個展だ。

 今回NADiff a/p/a/r/tで開催する「鷹野隆大 インストア」では、近年注力する影をテーマにした作品を、店内窓ガラス部分に高さ約3メートルの大型作品として展示。また、国立国際美術館の個展から派生した実験的な作品を展示するほか、最新作品集となる『Copy Book』(GOLIGA)や、写真集『KIKUO』(LIBRARYMAN)のプリント付きスペシャルエディション、プリントエディション『Nylon』(Editions Works)の展示販売も行う。

 さらに「鷹野隆大 毎日写真1999-2021」展に際し制作されたTシャツのNADiff限定カラーも販売予定。詳細はNADiff a/p/a/r/tのウェブサイトをチェックしてほしい。