EXHIBITIONS

ゴールデンカムイ トゥラノ アㇷ゚カㇱアン

杉元佐一とアシㇼパが旅する世界

キービジュアル © 野田サトル/集英社

© 野田サトル/集英社

 2020年7月に北海道・白老町に開館した国立アイヌ民族博物館。特別展示の第2弾では「ゴールデンカムイ トゥラノ アㇷ゚カㇱアン — 杉元佐一とアシㇼパが旅する世界 —」を開催している。

『ゴールデンカムイ』は、野田サトルによって描かれたマンガ。物語は明治末期の北海道や樺太(サハリン)を舞台とし、アイヌから奪われた莫大な金塊を求めて各地で争奪戦が繰り広げられ、「不死身」と呼ばれた男・杉元佐一とアイヌの少女・アシㇼパがともに旅をしながら、金塊の在処(ありか)とその謎に迫る。現在、「週刊ヤングジャンプ」(集英社)にて連載中。16年にはマンガ大賞を受賞している。

 本展は、マンガ『ゴールデンカムイ』の原作内容を中心に、伝統的なアイヌ料理や動植物とのかかわり、当時のコタン(村)の生活などに関連する民具資料を原画(デジタルで描かれた原稿を印刷したもの)とともに展示。また、アイヌ文化だけではなく、作中に登場する樺太(サハリン)北部、沿海地方およびアムール川流域に住むニヴフや、ツングース系のウイルタなどアイヌ民族に隣り合う先住民族や、北海道の砂金、日露戦争とアイヌ、小樽などの当時の街の文化など、作品の中心的な歴史的背景についても紹介する。

 20世紀初頭の北海道・樺太を舞台としたアイヌと和人の関係史を軸に、先住民族アイヌの歴史と文化にふれてほしい。