EXHIBITIONS

片山高志 個展「矩形の庭」

― 銀座 蔦屋書店ART PARTY 2021.07-08

片山高志 anomaly 2021

 超現実的な絵画で注⽬を集めるアーティスト・片山高志の新作個展「矩形の庭」が、銀座 蔦屋書店のアートウォール・ギャラリーで開催される。

 片山は1980年岡⼭県⽣まれ。⾼校卒業後、独学で絵画の制作を始め、⼈⼯物と⾃然の対⽐をテーマに創作を続けている。2011年の「VOCA展」選出を⽪切りに、継続的な個展開催やグループ展で作品を発表し、近年では2020年のANB Tokyoのグランドオープニング展に参加するなど注⽬を集めている。

「意味と無意味」「イメージと物質」といった対⽐的な要素をひとつのフレームのなかに収めることで、静的かつ浮遊感のある⾵景画や静物画を描いてきた片山。ものとしての存在感を消し去ったようなマチエールとモノクロームの絵画は、見る者の感情移⼊を拒むかのようであり、そのいっぽうで、それは⽇常⽣活や社会との摩擦から起こる世界に対しての作家のまなざしや認識そのものともとらえることができるだろう。

「矩形の庭」と題された本展では、矩形に切り取られた絵画そのもの、あるいは矩形それ⾃体がモチーフとなり、私たちの視覚体験に不思議な問いを投げかける。

 本展の出品作は、銀座 蔦屋書店店頭およびオンラインストア「OIL by 美術⼿帖」にて7⽉17⽇ 13:00より販売予定。店頭で展⽰される作品に加え、OIL限定の作品も取り扱う。