EXHIBITIONS
特別展
大江戸の華
―武家の儀礼と商家の祭―
18世紀初頭に推定で100万人もの人口を擁する世界有数の大都市であった江戸。東京都江戸東京博物館が開催する特別展「大江戸の華 ―武家の儀礼と商家の祭―」では、江戸の武家や商家の儀礼、祭りなどの年中行事を取り上げ、都市江戸の活発で明るい一面に迫る。
展示は「式正―武器と儀礼―」「年中行事―お稲荷さまと雛祭り―」「憧憬―彩りの道具と装い―」の3章で構成。甲冑や刀剣、乗物など将軍・大名の所用品、初午の祭りを彩る「四神旗」や獅子頭といった祭事の様子を物語る品々、雛人形や小袖、豪華絢爛な道具など、江戸東京博物館の珠玉のコレクションより約80点が一堂に会する。
さらに、王立武具博物館(イギリス)、ミネアポリス美術館(アメリカ)より二領の貴重な鎧《色々威丸胴具足》と《金小札変り袖紺糸妻紅威丸胴具足》の里帰りが実現。《色々威丸胴具足》(南都岩井与左衛門作)は、1613(慶長18)年に徳川家康が準備し、徳川秀忠からイギリス国王ジェームズ一世に贈られた鎧で、日英両国の親善に大きな役割を果たした。現在はロンドン塔ホワイトタワーに常設展示されている。
いっぽう、《金小札変り袖紺糸妻紅威丸胴具足》は紀伊徳川家に伝わる鎧。江戸東京博物館が所蔵する伊予国西条藩松平家伝来の鎧《銀小札変り袖白糸威丸胴具足》と類似する点が多く、同時期、同じ工房で製作されたものと推測され、意匠における金と銀の使い分けが表す本家と分家の格式の違いなど、本展で比較して見ることができる。
江戸の人々の暮らしや人生における「ハレ」の場面や舞台を描く本展。江戸に生きた人々の明日への活力を伝える品々を通じ、コロナ禍に見舞われるこの時代にあって、明日への活力を考える場になればとしている。
展示は「式正―武器と儀礼―」「年中行事―お稲荷さまと雛祭り―」「憧憬―彩りの道具と装い―」の3章で構成。甲冑や刀剣、乗物など将軍・大名の所用品、初午の祭りを彩る「四神旗」や獅子頭といった祭事の様子を物語る品々、雛人形や小袖、豪華絢爛な道具など、江戸東京博物館の珠玉のコレクションより約80点が一堂に会する。
さらに、王立武具博物館(イギリス)、ミネアポリス美術館(アメリカ)より二領の貴重な鎧《色々威丸胴具足》と《金小札変り袖紺糸妻紅威丸胴具足》の里帰りが実現。《色々威丸胴具足》(南都岩井与左衛門作)は、1613(慶長18)年に徳川家康が準備し、徳川秀忠からイギリス国王ジェームズ一世に贈られた鎧で、日英両国の親善に大きな役割を果たした。現在はロンドン塔ホワイトタワーに常設展示されている。
いっぽう、《金小札変り袖紺糸妻紅威丸胴具足》は紀伊徳川家に伝わる鎧。江戸東京博物館が所蔵する伊予国西条藩松平家伝来の鎧《銀小札変り袖白糸威丸胴具足》と類似する点が多く、同時期、同じ工房で製作されたものと推測され、意匠における金と銀の使い分けが表す本家と分家の格式の違いなど、本展で比較して見ることができる。
江戸の人々の暮らしや人生における「ハレ」の場面や舞台を描く本展。江戸に生きた人々の明日への活力を伝える品々を通じ、コロナ禍に見舞われるこの時代にあって、明日への活力を考える場になればとしている。