EXHIBITIONS

日本の海洋調査への挑戦とあゆみ -JAMSTEC創立50周年記念-

有人潜水調査船「しんかい6500」 画像提供=JAMSTEC(海洋研究開発機構)

自律型無人探査機「AUV-NEXT」 画像提供=JAMSTEC(海洋研究開発機構)

地球シミュレータ(初代) 画像提供=JAMSTEC(海洋研究開発機構)

枕状溶岩 画像提供=国立科学博物館

クジラの胃から見つかったプラスチックごみ 画像提供=国立科学博物館

 国立科学博物館が企画展「日本の海洋調査への挑戦とあゆみ -JAMSTEC創立50周年記念-」を開催する。

 いまだ多くの謎に包まれた海。とくに深海は高圧・暗黒・低温の極限環境であることから、簡単な装備では調査することができない。そのため人類は潜水艇や様々な調査機器を開発し、その未知の世界へ挑んできた。

 潜水艇の設計・建造は戦前から始まっており、日本における深海調査は長い歴史を有する。1971年に認可法人海洋科学技術センター(現・国立研究開発法人海洋研究開発機構[JAMSTEC])が創立されてからは、有人潜水調査船「しんかい6500」や無人探査機「かいこう」をはじめとする調査船や探査機などの開発と、それらを使った深海調査で世界をリードしてきた。

 2021年10月にJAMSTECは創立50周年を迎える。この機会に本展では、日本における海洋調査の歴史、各種船舶や探査機、調査によって得られた科学的成果を、国立科学博物館が実施した調査研究とあわせて紹介する。

 会場では、長年活躍しているスーパーコンピュータ「地球シミュレータ」に関する展示、また自律型無人探査機を用いて海底地形調査に挑戦する日本チームの活躍、そして日本の海底資源調査の最前線を担う調査船について知ることができる。