EXHIBITIONS
加納光於
「波動説」ーインタリオをめぐって Color Intaglio 1984-1985
加納光於の個展「『波動説』ーインタリオをめぐって Color Intaglio 1984-1985」が開催。加納が長年にわたって制作を続け、代表的作品となったカラーインタリオ(銅版画)のなかでも、最初期の「『波動説』ーintaglioをめぐって」シリーズ全34点を公開する。
独学で銅版画を学び、1950年代半ばから作品を発表し始めた加納。60年代にはリュブリアナ国際版画ビエンナーレ、東京国際版画ビエンナーレなど数々の国際展で評価を高め、日本を代表する作家となった。
初期の作品は植物や生物を思わせるモノクロームの銅版画を中心に、その後、メタルプリントやリトグラフ、オブジェなどを発表。また瀧口修造、大岡信ら詩人とのコラボレーション、舞台美術やブックワークなど幅広い活動を行い、80年代からは色彩豊かな油彩を手がけるようになる。
近年では愛知県美術館(2000)、神奈川県立近代美術館 鎌倉(2013)、CCGA現代グラフィックアートセンター(福島、2017)での個展や、富山県美術館での「瀧口修造/加納光於《海燕のセミオティク》2019」展などに出品した。
本展では、1985年の発表以来36年ぶりに、「『波動説』―intaglioをめぐって」シリーズすべての作品が一挙に展示される。
それまでの幻想的なモノクローム、物質性の高いメタルプリントから一転、80年代から油彩を発表し始めた加納の豊かな色彩が銅版画にも再現されたのが本シリーズであり、自作インクとともに水、銅板の腐蝕作用が奇跡的な画面をつくり出している。
本展は、現在もなお精力的に制作に挑む加納の原点とも言える、カラーインタリオの初期作が揃う貴重な機会となる。
独学で銅版画を学び、1950年代半ばから作品を発表し始めた加納。60年代にはリュブリアナ国際版画ビエンナーレ、東京国際版画ビエンナーレなど数々の国際展で評価を高め、日本を代表する作家となった。
初期の作品は植物や生物を思わせるモノクロームの銅版画を中心に、その後、メタルプリントやリトグラフ、オブジェなどを発表。また瀧口修造、大岡信ら詩人とのコラボレーション、舞台美術やブックワークなど幅広い活動を行い、80年代からは色彩豊かな油彩を手がけるようになる。
近年では愛知県美術館(2000)、神奈川県立近代美術館 鎌倉(2013)、CCGA現代グラフィックアートセンター(福島、2017)での個展や、富山県美術館での「瀧口修造/加納光於《海燕のセミオティク》2019」展などに出品した。
本展では、1985年の発表以来36年ぶりに、「『波動説』―intaglioをめぐって」シリーズすべての作品が一挙に展示される。
それまでの幻想的なモノクローム、物質性の高いメタルプリントから一転、80年代から油彩を発表し始めた加納の豊かな色彩が銅版画にも再現されたのが本シリーズであり、自作インクとともに水、銅板の腐蝕作用が奇跡的な画面をつくり出している。
本展は、現在もなお精力的に制作に挑む加納の原点とも言える、カラーインタリオの初期作が揃う貴重な機会となる。