EXHIBITIONS

川島清「ドローイング ボリューム II」

川島清 孔ひく柘榴 Ⅲ 2021

 彫刻家・川島清の新作個展「ドローイング ボリューム II」がギャルリー東京ユマニテで開催中。ベニヤ板に描いた大作を中心に発表する。

 川島は、1986〜88年にAsian Cultural Council の助成を受けて渡米。P.S.1プロジェクト(ニューヨーク)に参加。93年の「川島清 内層の視点-Observation」(いわき市立美術館)や「90年代の日本-13人のアーティストたちの提言」(ローマ市立フォルクローレ美術館/デュッセルドルフ美術館)、2000年に開催された「ART TODAY 2000-3つの回顧から」(セゾン現代美術館、長野)などに出品するほか、個展を発表の中心として精力的に制作活動を続けてきた。近年では、16年に川越市立美術館、いわき市立美術館での新作を含む大規模個展が好評を博すなど、日本を代表する彫刻家のひとりとして活躍している。

 鉄、鉛、木、石膏など重厚な素材を用いて構成される川島の彫刻は、身体を通して紡ぎ出される言葉とともに構築された空間を提示する。いっぽう、平面作品として発表されるドローイングは、彫刻のためのデッサン、プランとしての位置づけではなく、紙や板など素材のうえに成立した彫刻として、また別の位置づけがなされる。

 本展では、ベニヤ板に鉛筆で描いたドローイングの新作を中心に、近作のドローイングも展示。支持体であるベニヤ板には痕跡のような無数の線が交差し、緊張感を漂わせる。