EXHIBITIONS

若手の抽象絵画

2021.05.10 - 05.31, 2021.05.10 - 05.22
 9人のアーティストによるグループ展「若手の抽象絵画」が開催されている。会場は東京・日本橋にある3つのギャラリー、BnA_WALL(5月10日〜31日)、CITAN(5月10日〜31日)、長亭GALLERY(5月10日〜22日)。

 本展には、自身の周辺に見られる要素をサンプリングし、1枚の絵をつくる阪本結、日常や現代社会における気づきを、女の子とパンツのイメージに投影しドローイングを中心に描く岡村よるこ、自分が見た景色やすれ違った物事、その時に起きた摩擦熱のようなものを起点に、寂しさとユーモアを織り交ぜて表現する佐藤絵莉香のほか、金海生、倪力、城蛍、川邊真生、王露怡、岩崎奏波が参加している。

 長亭GALLERY代表の陳彬(チン・ヒン)は本展の企画にあたって、次のコメントを寄せている。

「抽象絵画は、描写する対象ははっきりと見えませんが、存在します。それはアーティストの中に存在するかもしれませんし、実際に存在するかもしれません。キャンパスの内で、画家は無限の世界を描かれています。鑑賞者は自分自身の経験に基づき、様々な感想が生まれる

僕の周りに抽象絵画を制作しているアーティストが何人がいます。今回は自分の基準で、日中の若手アーティストをキュレーションして、展覧会を企画しました。そして、『抽象絵画』の定義は、人によりそれぞれです。もちろん自分が抽象絵画ではないと認識するアーティストもいます(笑)。そして、今回の展覧会はbna_wallとCITANの協力で、三つの会場に同時開催することになりました。

異なる会場は、作品と鑑賞者にどんな影響をもたらすのが予想できませんが、楽しんでいます。人の思索を喚起し、鑑賞者らの間で抽象絵画を媒介とした新しいコミュニケーションを探ることと地域の活性化を目指します(陳彬)」。