EXHIBITIONS

これを知ればもっと楽しくなる

日本画のいろは

2021.06.01 - 08.30

橋本関雪 遅日(右隻) 1913(大正2) 足立美術館蔵

橋本関雪 遅日(左隻) 1913(大正2) 足立美術館蔵

川端龍子 創夜 1934(昭和9) 足立美術館蔵

山元春挙 奥山の春図 1933(昭和8) 足立美術館蔵

小林古径 木蓮 1919(大正8) 足立美術館蔵

 足立美術館は、日本画を知ることをテーマとした特別展「これを知ればもっと楽しくなる 日本画のいろは」を開催する。

 学校でふれる機会がある水彩画などと違い、一般には馴染みがない日本画。伝統的な日本画は、主に墨、岩絵具といった西洋絵画と異なる材料が使われ、支持体はキャンバスではなく和紙や絹などとなる。岩絵具は粒子の大きさによって色が微妙に変化し、繊細な発色が特徴。また、端正な線や余白を活かした構図などは日本画の魅力のひとつであり、こうした表現は日本人の美意識も感じさせる。

 本展では、日本画の材料や技法、表現などをわかりやすく解説するとともに、近代日本画の巨匠たちの作品35点を展示。また、別の作家が同じ題材を描いた作品を並べ、それぞれの特徴を比較して見るスペースも設置する。

 主な出品作家は、横山大観や竹内栖鳳など近代日本画壇を彩った巨匠たち。名画を鑑賞しながら日本画を学ぶことができ、また東西の作家たちの表現の違いなども見どころとなる。日本画のいろはを知り、日本画の鑑賞がより楽しくなる展覧会。