EXHIBITIONS
絶望を覆すことができない恋を正義とせよ、きみが、死んでも残る花。
三菱地所アルティアムは、最後の展覧会「絶望を覆すことができない恋を正義とせよ、きみが、死んでも残る花。」を開催。タイトルは、出品作家のひとりである最果タヒが、閉館前最後となる本展に寄せて書き下ろした詩の一文からとられている。
1989年の開館以来、「時代の新しい表現」を紹介する場所として、現代美術を中心に、デザインやファッション、食など、時代を表す幅広いジャンルの展覧会を開催してきた三菱地所アルティアム。訪れる人々がアーティストや作品と一体になり、気軽にアート(art)を楽しむことができるスタジアム(stadium)のような親しみやすいギャラリーを目指して「アルティアム(ARTIUM)」と命名された。
アルティアムが入居する商業施設イムズは、人と情報の交流拠点となることを目指して設計された。イムズの共用スペースでは開館当初から99年まで、地元作家の公募展「九州コンテンポラリーアートの冒険」(通称・コンポラ)が行われた。これを受けアルティアムでは、91~99年にかけては、コンポラに出展した作家のなかから1名を選出し、「イントロダクション」シリーズと題して個展を開催。以降、アルティアムでは「For Rent! For Talent!」シリーズ(2005〜09)、「Local Prospects」シリーズ(2015〜19)など、地元作家を支援する企画も断続的に開催してきた。
また、アルティアム開館当時は福岡市がアジア地域を重視した文化政策に力を入れており、野外展示「ミュージアム・シティ・天神」(1990〜2000)でもアジアから多くの作家が招聘され、アルティアムも同様にアジア出身の作家の展覧会を度々開催。福岡の文化発信拠点のひとつとして、意欲的な企画を開催してきた。
最後の展覧会に迎える塩田千春、淺井裕介、潘逸舟(ハン・イシュ)、津田直、山内光枝、鹿児島睦、最果タヒの7人は、過去にアルティアムで展示し、さらなる活躍を続ける作家たち。三菱地所アルティアムの閉館後も、来場者それぞれの鑑賞体験が、各々の心に長くとどまることを願い、32年間の活動を終える。
1989年の開館以来、「時代の新しい表現」を紹介する場所として、現代美術を中心に、デザインやファッション、食など、時代を表す幅広いジャンルの展覧会を開催してきた三菱地所アルティアム。訪れる人々がアーティストや作品と一体になり、気軽にアート(art)を楽しむことができるスタジアム(stadium)のような親しみやすいギャラリーを目指して「アルティアム(ARTIUM)」と命名された。
アルティアムが入居する商業施設イムズは、人と情報の交流拠点となることを目指して設計された。イムズの共用スペースでは開館当初から99年まで、地元作家の公募展「九州コンテンポラリーアートの冒険」(通称・コンポラ)が行われた。これを受けアルティアムでは、91~99年にかけては、コンポラに出展した作家のなかから1名を選出し、「イントロダクション」シリーズと題して個展を開催。以降、アルティアムでは「For Rent! For Talent!」シリーズ(2005〜09)、「Local Prospects」シリーズ(2015〜19)など、地元作家を支援する企画も断続的に開催してきた。
また、アルティアム開館当時は福岡市がアジア地域を重視した文化政策に力を入れており、野外展示「ミュージアム・シティ・天神」(1990〜2000)でもアジアから多くの作家が招聘され、アルティアムも同様にアジア出身の作家の展覧会を度々開催。福岡の文化発信拠点のひとつとして、意欲的な企画を開催してきた。
最後の展覧会に迎える塩田千春、淺井裕介、潘逸舟(ハン・イシュ)、津田直、山内光枝、鹿児島睦、最果タヒの7人は、過去にアルティアムで展示し、さらなる活躍を続ける作家たち。三菱地所アルティアムの閉館後も、来場者それぞれの鑑賞体験が、各々の心に長くとどまることを願い、32年間の活動を終える。