EXHIBITIONS

かお・すがた・こころ-肖像と近代-

2021.04.18 - 05.23

安田靫彦 大観先生像 1950(昭和25年) 東京国立近代美術館蔵

鏑木清方 一葉 1940(昭和15) 東京藝術大学蔵

平櫛田中 鶴氅試作(岡倉天心像) 1942(昭和17) 東京藝術大学蔵

小倉遊亀 姉妹 1970(昭和45) 滋賀県立美術館

宮本三郎 二人 1971(昭和46) 東京国立近代美術館蔵

 石川県立美術館が企画展「かお・すがた・こころ-肖像と近代-」を開催。新型コロナウイルス感染症の影響で延期となった当初の展示内容を拡大し、日本画、洋画、版画、彫刻における「肖像」の名品を紹介する。

 時代ごとに特徴を変えながら、芸術家たちが表現してきた「肖像」。石川県出身の宮本三郎は、卓抜な素描力を土台に絢爛な人物画を描き、戦後石川の美術界を牽引した。同じく石川に生まれた高光一也は、健康美あふれる女性像で知られ、指導者として生涯金沢で活躍した。この2人の影響もあり、石川では多くの作家が肖像を手がけ、県民が肖像作品と親しむ土壌を育んでいる。

 本展は、近代を代表する肖像作品が持つ「時代性」を軸に、近代日本の諸相を展観する試み。東京国立近代美術館の特別協力により同館の所蔵品が多数出品されるほか、日本各地の美術館から、石川ゆかりの作品を含む優れた肖像作品が集まる。

 近代を象徴するかお、時代を生きた人々のすがた、そこにあらわれたこころ。本展は約90点の絵画・彫刻作品を通して、明治以降、日本人がどのような姿を理想とし求めてきたのかを問う。

※新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う石川県の緊急事態宣言の発令(実施期間:5月12日~31日)を受け、本展の開催を中止。詳細・最新情報は公式ウェブサイトへ。