EXHIBITIONS

没後70年 南薫造

2021.04.20 - 06.13, 2021.06.21 - 06.23

南薫造 坐せる女 1908 広島県立美術館

南薫造 うしろむき  1909 広島県立美術館 前期展示

南薫造 六月の日 1912 東京国立近代美術館

南薫造 瀬戸内海 1905 東京藝術大学

 南薫造(1883〜1950)は近代日本洋画史を代表する画家のひとり。その画業を網羅する初の大規模展覧会「没後70年 南薫造」が広島県立美術館に巡回する。

 広島県呉市安浦町に生まれた南は、1907(明治40)年に東京美術学校を卒業したのち渡欧し、イギリスやフランスに滞在して、人物画や風景画の研鑽を積んだ。帰国後は文展で連続受賞を果たすなど、新進作家として活躍。印象派風の光の表現を取り込んだ明るく豊かな色彩による、穏和な風景画で画壇での評価を築いた。

 画家の没後70年を記念して開催される本展では、清新な作風で注目を集めた滞欧作をはじめ、印象派の影響が見られる油彩画や、みずみずしい水彩画などの代表作を一堂に展示。豊かで温もりある色彩に彩られた作品群を紹介する。

 見どころのひとつとなる《坐せる女》(1908)は、穏やかで気品ある画趣と色遣いで好評を博した初期の代表作。人物画のほか、郷里やアジア各地などを描いた風景画も並ぶ(※会期中に一部展示替えあり)。

※広島県立美術館は、県の新型コロナ感染拡大防止集中対策を受け、5月10日〜6月20日まで臨時休館。6月13日まで予定の特別展「没後70年 南薫造」展については、特別鑑賞期間を設ける。6月21日~23日の3日間限定、開館時間は9:00~19:00(入場は閉館30分前まで)。詳細・最新情報は公式ウェサイトへ。