EXHIBITIONS

美術館に行こう!

ディック・ブルーナに学ぶモダン・アートの楽しみ方

2021.04.17 - 06.11

© Mercis bv

北代省三 モビール・オブジェ 回転する面による構成 1953(1990) © Tokyo Publishing House

 世界中で親しまれている絵本の主人公・ミッフィー(うさこちゃん)。生みの親であるディック・ブルーナ(1927〜2017)は、オランダを代表する絵本作家・グラフィックデザイナー。ブルーナが手がけた数々の絵本は、個性的で愛らしい登場人物とともに、時代を超え子供から大人まで愛されている。

 1997年に出版された『うさこちゃん びじゅつかんへいく』は、ミッフィーが両親と初めて美術館を訪れ、作品鑑賞を通して様々なことを体験する絵本。この絵本を通して、難しく思われがちなモダン・アートも、「実はとっても楽しいものだよ」と、ブルーナは伝えてくれる。

 本展は『うさこちゃん びじゅつかんへいく』の内容に沿って、高松市美術館の所蔵作品を紹介。またブルーナが手がけたイラストや表紙デザインなどを展示し、作家が追い求めた表現に迫る。

 主な出品作は、アンリ・マティスの《ジャズ-道化師-》や、総合芸術グループ「実験工房」のメンバーとしても活動した美術家・写真家、北代省三の《モビール・オブジェ 回転する面による構成》など。ミッフィーと一緒に、モダン・アートの世界を楽しんでほしい。

※高松市美術館は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、5月4日~5月30日まで臨時休館(5月31日は通常休館日)。6月1日に再開し、本展の会期を6月11日まで延長(延長期間中は無休、全日9:30~19:00まで開館)。最新情報は公式ウェブサイトへ。