EXHIBITIONS

開館55周年記念特別展

百花繚乱 ―華麗なる花の世界―

2021.04.10 - 06.27

田能村直入 百花(部分) 1869(明治2) 山種美術館蔵

速水御舟 椿ノ花 1933(昭和8) 山種美術館蔵

山口蓬春 梅雨晴 1966(昭和41) 山種美術館蔵 ©︎ 公益財団法人 JR東海生涯学習財団

小林古径 白華小禽 1935(昭和10) 山種美術館蔵

川端龍子 八ツ橋 1945(昭和20) 山種美術館蔵

菱田春草 白牡丹 1901(明治34)頃 山種美術館蔵

 山種美術館は開館55周年を記念し、花を描いた絵画で美術館を満開にする特別展「百花繚乱 ―華麗なる花の世界―」を開催する。

 日本では古くから、四季折々を彩る花を愛で、詩歌に詠い、絵画や工芸のモチーフとして表してきた。絵画では中世以来、中国から伝来した花鳥画や草花図などの主題表現を基盤として、季節ごとに咲く単一の種類の花が主役となる作品から、四季花鳥図のように、開花時期の異なる花々を一画面に取りそろえた作品まで、多彩な花の表現が展開された。明治以降になると、それまでの美意識を引き継ぎつつ、近代的な感覚や季節感、西洋絵画の手法などを取り入れながら、新たな花の表現が模索され、個性豊かな作品が描かれた。

 本展では、近代・現代の日本画を中心に、横山大観の桜、山口蓬春の紫陽花、小林古径の蓮、速水御舟の椿など、春夏秋冬を感じさせる花の名画が集結。画壇を牽引した日本画家たちが描いた、花々の競演を見ることができる。

 また、「百花の王」とも呼ばれ、東洋絵画で伝統的に描かれてきた「牡丹」の作品を展示するほか、四季をそろえる伝統を受け継いだ田能村直入《百花》や荒木十畝《四季花鳥》、中国の院体画を意識した福田平八郎《牡丹》、琳派へのオマージュが込められた川端龍子《八ツ橋》など、個々の作品が持つ歴史的背景もあわせて紹介する。

 本展を通じて、百花繚乱の花々に心癒され、日本の画家たちが描き継いできた花の絵画の魅力を堪能したい。