EXHIBITIONS
ジミー・ツトム・ミリキタニ展
路上の画家が見た世界 —9.11、日系人強制収容所、原爆—
ニューヨークで路上生活をしながら絵を描き続けた日系人画家ジミー・ツトム・ミリキタニは、1920年にアメリカで生まれ、母の故郷・広島で育ったのち、日米開戦前の38年にアメリカへ戻った。42年から約4年間「敵性外国人」としてカリフォルニア州ツールレイクなどの日系人強制収容所に拘留。戦後、料理人などの職を経て、晩年はニューヨークの路上で暮らしながら、猫や花の絵を描いた。2001年9月11日の「同時多発テロ」を機に戦争の記憶がよみがえり、強制収容所の絵を描くようになる。
ミリキタニの独特なキャラクターと数奇な人生は、2006年公開の記録映画『ミリキタニの猫』(リンダ・ハッテンドーフ監督)で広く知られるようになり、12年にミリキタニが92歳で逝去した後も、短編映画『ミリキタニの記憶』が公開されるなど話題となった。
本展では、「グローバリズム」のもとに弱者を切り捨て、「ナショナリズム」のもとに他者を排斥する荒んだ現代社会の中で、異国の路上に生きたミリキタニの身体的思考が私たちに何を伝えるのかという点に焦点を当てながら、遺された作品を紹介する。
ミリキタニの独特なキャラクターと数奇な人生は、2006年公開の記録映画『ミリキタニの猫』(リンダ・ハッテンドーフ監督)で広く知られるようになり、12年にミリキタニが92歳で逝去した後も、短編映画『ミリキタニの記憶』が公開されるなど話題となった。
本展では、「グローバリズム」のもとに弱者を切り捨て、「ナショナリズム」のもとに他者を排斥する荒んだ現代社会の中で、異国の路上に生きたミリキタニの身体的思考が私たちに何を伝えるのかという点に焦点を当てながら、遺された作品を紹介する。



