EXHIBITIONS

アレックス・ダッジ、末永史尚、長田奈緒 by Maki Fine Arts

2021.03.24 - 04.11

アレックス・ダッジ Master Duvet(after JJ)II 2021 Courtesy of the artist and Maki Fine Arts

末永史尚 段ボール箱 / Cardboard box 2019 Courtesy of the artist and Maki Fine Arts

長田奈緒 Padded mailers(amazon_spRVN92MKTx) 2021 Courtesy of the artist and Maki Fine Arts

 東京・神楽坂を拠点にするMaki Fine Artsが、企画展「アレックス・ダッジ、末永史尚、長田奈緒 by MakiFine Arts」をCADAN 有楽町で開催する。

 Maki Fine Arts(代表:牧高啓)は2010年に設立、15年から神楽坂を拠点に活動。元印刷工場を改装したスペースで企画展を開催し、白川昌生、豊嶋康子、末永史尚、加納俊輔らベテランや若手作家、またアレックス・ダッジなどの海外作家を紹介している。メディウムや表層の諸問題について、立体、絵画、写真などによる独自の解釈と、卓越したアプローチによる作品を主に取り扱う。

 本展では、ステンシルを用いて立体感のある画面をつくり出すアレックス・ダッジによるペインティング、日用品の要素を単純化した立体作品を制作する末永史尚の⽴体作品、そして、見慣れたものを実際と異なる素材に印刷する長田奈緒のシルクスクリーン作品で構成。3人の作品は、私たちの身近にある題材を扱いながら、軽やかなユーモアをつけ加えることで、鑑賞者のものの見方の検証を促す。

 例えば、ダッジの帽子やスニーカー、末永のふせんや段ボール箱、長田奈緒のAmazonの包装など。コロナ禍においてリアルに作品と対峙する機会が減少するなか、本展ではオンラインの鑑賞では体験できないような、丹念な手仕事で生み出された3人の作品の熱量や、研ぎ澄まされた表層のテクスチャーを読み取ることができる。