EXHIBITIONS

2020年度ヤング・ポートフォリオ展

アガタ・ヴィオチョレック(ポーランド、1992) 自動人形 2019 ©︎ Agata Wieczorek

ミハル・シャレク(ポーランド、1991) マケドニア闘争博物館に雇われた若者 「アレクサンドロス」シリーズより 2013 ©︎ Michal Siarek

ルー・ユーファン(中国、1991) ビフォー&アフター4(わたしを綺麗にして) 2020 ©︎ Lu Yufan

苅部太郎(日本、1988) Saori 2016 ©︎ Taro Karibe

大竹彩子(日本、1988) MITAKA6494 / BASEL8375 2019 ©︎ Saiko Otake

 清里フォトアートミュージアムが1995年の開館より継続してきた「ヤング・ポートフォリオ」は、世界の35歳までの若手写真家を対象に作品を公募。これから活躍していく写真家の「原点」となる貴重な初期作品を収蔵し、同館の理念のひとつである、「写真を通して世界の若者を支援する」ことを目的とした文化貢献活動だ。

「ヤング・ポートフォリオ」で選考された作品を美術館が永久保存するという、通常のコンテストと異なる性格を持つこの活動は、世界でも他に類を見ないもの。また35歳まで何度でも応募が可能で、過去の収蔵作家の作品を選ぶこともあり、アーティストたちの成長を見守っている。これまで世界77ヶ国から述べ1万人、約14万点の応募があり、そのなかから46ヶ国816人による6000点を超える作品が同館に収められている。

 世界がコロナ禍の困難な状況にあるなか、26回目の作品募集が行われた「2020年度ヤング・ポートフォリオ」。多くの国からの国際郵便が停止され、そこで同館は急遽データ応募に切り替え、世界のアーティストたちからの応募を叶えた。

 本展では、東欧からアジア、日本まで、困難な状況にあっても情熱を持って挑んだアーティスト18人による作品143点を一堂に展示。2020年度の収蔵作品は、バーチャルなモノや世界への距離感や向き合い方、また目に見えない社会的なプレッシャーのなかに生きる、個々の人間の心の拠り所を考察しようとする視点が多く見られる。

 出展作家は、淵上裕太(日本)、井上麻由美(日本)、苅部太郎(日本)、キム・ギュンユン(韓国)、キム・ネーヨン(韓国)、クウォン・ロックァン(韓国)、リー・イーチェン(台湾)、リ・ユーチー(台湾)、ルー・イーシン(中国)、ルー・ユーファン(中国)、前川光平(日本)、七海愛(日本)、大竹彩子(日本)、ポン・イーハン(台湾)、ミハル・シャレク(ポーランド)、アガタ・ヴィオチョレック(ポーランド)、ピョートル・ズビエルスキ(ポーランド)、アリョーナ・ランダーロワ(ロシア)。18人の写真家の身体感覚を通して、「いま」を考えるきっかけにしたい。