EXHIBITIONS

橋爪彩

Girls Start the Riot

2017.10.01 - 2018.01.08

橋爪彩 Girls Start the Riot(部分) 2010‐11 高橋コレクション © Sai HASHIZUME

橋爪彩 Girls Start the Riot 2010‐11 高橋コレクション © Sai HASHIZUME

橋爪彩 Les amies 2016 高松市美術館蔵 © Sai HASHIZUME

橋爪彩 This isn’t Happiness 2017 個人蔵 © Sai HASHIZUME

 開館15周年を機に、新たに未来を切り拓く現代美術の作家を紹介するスペースを新設したポーラ美術館。オープニング展では、卓越した描写力と独自の世界観を通じて西洋絵画への絶え間ない問いかけを続ける橋爪彩(さい)を迎える。

 橋爪は、精緻かつ丹念な描写を特徴とした絵画を制作。約5年間の滞欧生活を経た後に、ボッティチェリやカラヴァッジョといった伝統的な西洋絵画の翻案に着手し、近作ではマグリットやゴッホなどをテーマとした作品に取り組んでいる。

 本展では、西洋絵画のアップデートを試みるシリーズより、作家の初期の代表作でもあるセザンヌの静物画をモチーフにした《Girls Start the Riot》(2010-11)を展示。作品タイトルにある「暴動(=Riot)」の言葉に、西洋絵画の伝統や権威に対しての抵抗を明確に示すとともに、まったく新しい現代的な息吹を作品に与えるという意味が込められた本作やシリーズを通して、橋爪の現在に至るまでの軌跡を紹介する。