EXHIBITIONS

暮らしのうつりかわり

~魅せます!土人形 素朴な造形美の魅力~

2021.02.09 - 03.21

昭和30年代の茶の間風景(令和元年度展覧会より) 岡崎市美術博物館蔵

饅頭喰い(京都・伏見人形) 岡崎市美術博物館蔵

 岡崎市美術博物館は、私たちの暮らしの変化をたどる展覧会「暮らしのうつりかわり」を開催している。

 本展は、同館の収蔵庫のなかで眠っている、明治〜昭和にかけての様々な道具を一挙展示する展覧会シリーズ。あの頃の茶の間の風景の再現展示や、昭和時代に使われた電気炊飯器やカラーテレビなどの製品、さらに炭火アイロンなどの懐かしい品々が並ぶ。また今回は、粘土を焼成して彩色した「土人形」も合わせて紹介する。

 土人形は節句物、縁起物として日本各地でつくられ、かつては庶民の間で子どもの誕生や成長の節目ごとに買い足された郷土玩具。収蔵する全国各地の土人形を紹介しながら、素朴で郷土色豊かな魅力に迫る。

 岡崎市美術博物館は本展の開催にあたって、昔の道具から生活の違いや変化、先人達の生活の知恵と工夫をくみ取り、収束が見えないコロナ禍にあるいまを乗り切る手がかりにしてもらえたらとしている。