EXHIBITIONS

筒井伸輔 特別展示

筒井伸輔 2020 撮影=宮島径 © TSUTSUI Shinsuke Courtesy Mizuma Art Gallery

 ミヅマアートギャラリーは、2020年2月に逝去した画家・筒井伸輔の特別展示を開催する。会期は2月12日~18日。

 筒井は1968年東京都生まれ、武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業。一貫してロウを使い、身近で採集した虫をモチーフとした絵画を制作した。またプロジェクターを使って型紙をつくるなど、作品から自身の意図的な操作をなくすことをひとつの試みとし、同じモチーフと画材を用いながらも多様な表現を追求し続けた。

 闘病のなか、最後まで制作に打ち込んでいたという筒井。2020年春に個展を開催すること、初めての画集を出版するという生前の約束通り、ミヅマアートギャラリーでは2020年4月に「筒井伸輔展」を開催し、そして今年2月15日に『筒井伸輔画集』を刊行する。

 画集に収録される作品は、作家が「なるべくシンプルに、一点一点の作品を丁寧に見てもらえるようなものにしたい」とすべて自ら選んだもの。刊行に合わせ、7日間の特別展示では、筒井の大学時代の作品から最新作まで、『筒井伸輔画集』の収録作品から数点を公開する。