EXHIBITIONS
HITOTZUKI「DECODE」
HITOTZUKI(ヒトツキ)の2年ぶりとなる個展「DECODE」がSNOW Contemporaryで開催される。
HITOTZUKIは、独自に作家活動をしていたアーティストのKAMIとSASUが1999年に結成したユニット。ストリートカルチャーのなかで育ち、スケートボードの軌跡にインスパイアされて生まれた、力強く明快なKAMIのラインと、80年代のサンリオなどのサブカルチャーや人間性心理学に影響を受けたSASUの、ポップな色彩とシンメトリーな形状がミックスされたHITOTZUKIのスタイルは、華やかでダイナミックな個性と、親密で暖かみのある世界観が共存し、確固たる存在感を持って日本のストリート・アートシーンを牽引してきた。
HITOTZUKIが主に制作拠点としているのはビルの外壁や、建築物の内部空間。周辺の風景と一体化する2人の作品は、壁画が芸術として受容されている欧米を中心に、アジアをはじめ世界各地で高い評価を受け、多くの新たな風景を創出してきた。近年では国内でも市民がクラウドファンディングで資金を集め、HITOTZUKIへ巨大な壁画を依頼するなど、時には地域のアイデンティティとして作品が機能している。
制作場所を移動するHITOTZUKIの活動には、つねにペンキや筆、あるいは養生シートといった壁画制作には欠かせないものが帯同する。HITOTZUKIにとってそれらはたんなる消耗品ではなく、制作をともにする「同志」のような存在。使用済みのペンキ缶やインクのステインでさえも、2人にとってはともに制作にかかわった軌跡を示す産物であるとともに、作品と同等の価値とリアリティを有している。
本展では、HITOTZUKIの制作現場のリアリティから抽出された現代を「読み解く」ための新作群を展示。メインビジュアル《DECODE 01》は、HITOTZUKIが壁画制作の際に床を汚さないように敷いたシートを背景に描いた作品で、シートに飛び散った無数のペンキが制作現場のリアリティを喚起させる。
制作現場の即興性や偶然性といった痕跡に美しさを見出し、そこに加筆することで自身の根源的な制作の意味を「DECODE(解読)」しようとする。そんなHITOTZUKIの壁画制作や作品への姿勢を、本展を通じて体感してほしい。
HITOTZUKIは、独自に作家活動をしていたアーティストのKAMIとSASUが1999年に結成したユニット。ストリートカルチャーのなかで育ち、スケートボードの軌跡にインスパイアされて生まれた、力強く明快なKAMIのラインと、80年代のサンリオなどのサブカルチャーや人間性心理学に影響を受けたSASUの、ポップな色彩とシンメトリーな形状がミックスされたHITOTZUKIのスタイルは、華やかでダイナミックな個性と、親密で暖かみのある世界観が共存し、確固たる存在感を持って日本のストリート・アートシーンを牽引してきた。
HITOTZUKIが主に制作拠点としているのはビルの外壁や、建築物の内部空間。周辺の風景と一体化する2人の作品は、壁画が芸術として受容されている欧米を中心に、アジアをはじめ世界各地で高い評価を受け、多くの新たな風景を創出してきた。近年では国内でも市民がクラウドファンディングで資金を集め、HITOTZUKIへ巨大な壁画を依頼するなど、時には地域のアイデンティティとして作品が機能している。
制作場所を移動するHITOTZUKIの活動には、つねにペンキや筆、あるいは養生シートといった壁画制作には欠かせないものが帯同する。HITOTZUKIにとってそれらはたんなる消耗品ではなく、制作をともにする「同志」のような存在。使用済みのペンキ缶やインクのステインでさえも、2人にとってはともに制作にかかわった軌跡を示す産物であるとともに、作品と同等の価値とリアリティを有している。
本展では、HITOTZUKIの制作現場のリアリティから抽出された現代を「読み解く」ための新作群を展示。メインビジュアル《DECODE 01》は、HITOTZUKIが壁画制作の際に床を汚さないように敷いたシートを背景に描いた作品で、シートに飛び散った無数のペンキが制作現場のリアリティを喚起させる。
制作現場の即興性や偶然性といった痕跡に美しさを見出し、そこに加筆することで自身の根源的な制作の意味を「DECODE(解読)」しようとする。そんなHITOTZUKIの壁画制作や作品への姿勢を、本展を通じて体感してほしい。