EXHIBITIONS

N.E.blood 21 vol.74 菅原綾希子展、vol.75 古田和子展

2021.02.06 - 03.14

菅原綾希子 紡―tsumugu 2017

古田和子 声 2020

「N.E.blood 21」は東北・北海道在住の若手作家を紹介するシリーズ企画。今回は、菅原綾希子(すがわら・あきこ)、古田和子(ふるた・かずこ)の2人を迎える。

 菅原は1981年秋田県秋田市生まれ。2006年に北海道教育大学教育学専攻学校教育専修修士課程を修了。塑像による彫刻作品を制作するほか、クラフト作家としても精力的に活動し、オブジェや装身具などを手がけてきた。

 彫刻、クラフト、イラストなど複数の表現領域を行き来し、それぞれの表現で魅力的な表情を豊かに変化させる菅原。凛とした強さと柔らかな安らぎが満ち欠けする彫刻作品からは、自然界の様々なリズムや息遣いが感じられる。本展では彫刻とクラフト作品約25点を展示する。

 古田は1985年東京都生まれ。2015年に東北芸術工科大学大学院芸術工学研究科芸術文化専攻日本画領域修士課程を修了。現在は山形を拠点に日本画を制作している。

 古田の作品を目にする者は個性豊かに躍動する動物や鳥たちと出会う。しなやかな動物の肢体は表情の豊かさも魅力。様式化された日本画技法で表現される古田の世界観は、太古の時代からつながれてきた生命の歴史、物語などを描き伝える絵巻物を連想させる。本展では日本画作品およそ15点を紹介する。