EXHIBITIONS

JRのリトグラフ展 Unframed_JRSA

JR The Chronicles of New York City 2020

JR 28 Millimetres, Portrait D'une Generation, Les Bosquets, In the Mist 2014

JR Au Louvre 2020

JR Au Louvre 2020

JR Migrants, Walking New York City, New York, USA 2015

JR

 ニューヨークを拠点に活動するアーティスト・JRの活動の軌跡をアーカイヴした「JRのリトグラフ展 Unframed_JRSA」が、ワタリウム美術館地下のライトシード・ギャラリーで開催されている。

 JRは1983年フランス生まれ。96年より「Face 3」というタグネームでグラフィティを開始。パリ地下鉄で拾った古いカメラがきっかけに、2000年からは写真を用いた表現に移行する。

 2011年、JRは世界規模の参加型アートプロジェクト「Inside Out」に着手。世界中の人々が自身の大判ポートレイトを街中に貼ってメッセージを届けるというこのプロジェクトには、2020年現在、140を超える国で42万人以上が参加しており、日本では13年に宮城県気仙沼市、福島県いわき市など東日本大震災の被災地でも行われた。

 JRが所有する世界最大のギャラリー、それは街。パリ郊外からニューヨークのストリート、リオデジャネイロのファベーラ、ケニアのキベラから東京まで。普段美術館に足を運ぶことのない人々も、街を歩けばJRの作品に目が留まることだろう。JRの手にかかれば、あらゆる壁や橋、階段が、無名の人々の巨大ポートレイトで埋め尽くされる。

 本展では、JRの名を一躍世界に知らしめた《Women are Heroes》から最新プロジェクト《The Chronicles of New York City》まで、その活動のクロニクルを、精緻な色彩を再現したリトグラフ作品で紹介する。

 同時に、フランスのリモージュ地方で150年にわたって磁器製作を行う「BERNARDAUD」社との、職人的な共同作業によるセラミック・エディションを発表。さらに、現代アーティストとのコラボレーションを、「ソーシャル・インパクト」を生み出すビジネスとして展開する「THE SKATEROOM」からリリースされた、スケートボードも限定販売する。