EXHIBITIONS

生誕100年記念 日本画家 横山操展

2021.01.23 - 02.14, 2021.02.16 - 03.21

横山操 送電源 1960 燕市教育委員会蔵

横山操 塔 1957 東京国立近代美術館蔵 後期のみ展示

横山操 自画像(素描) 1940 燕市教育委員会蔵

横山操 渡船場 1940 燕市教育委員会蔵

横山操 赤富士 1966頃 雪梁舎美術館蔵

横山操 絶筆 1973 東京国立近代美術館蔵 後期のみ展示

「生誕100年記念 日本画家 横山操展」が新潟市新津美術館で開催。県内では約20年ぶりの大規模回顧展となる。

 新潟県燕市(旧・吉田町)出身の横山操(1920~1973)は、戦後の日本画壇の風雲児と称され活躍した日本画家。豪放かつ大胆な作風は、当時の日本画壇、そして後に続く作家たちに大きな影響を与えた。そのいっぽうで、繊細で叙情豊かな作品も残している。

 はじめは洋画家を志して14歳で上京し、後に日本画へ転向した横山。20歳で川端龍子が主宰する日本画団体・青龍社の第12回展に《渡船場》を出品。その後召集され、捕虜生活を経て帰国する頃には30歳になっていたが、再び青龍社に所属して制作を再開した。意欲的で大胆かつ豪放な大作の作品を発表し、青龍社で受賞を重ねて将来を嘱望されるが後に脱退。晩年は病に苦しみながらも筆をとり、叙情あふれる色彩豊かな作品や水墨画など、意欲に満ちた作品を描き続けた。

 本展では、戦前に川端画学校で勉強し制作した青龍展入選作の《渡船場》や戦後の青龍展での出品作を展示。画家の代名詞とも言える大作に加えて、これまでの「横山操展」では公開されることの少なかった小品や素描を紹介し、豪放でありながらも繊細な画風で日本画壇に新風を巻き起こした横山の、「知られざる一面」に光を当てる(前期・後期で一部作品の展示替えあり)。