EXHIBITIONS

開館50周年

愛の日本画

あふれる愛情、慈しむ心

2020.12.01 - 2021.02.28

上村松園 娘深雪 1914(大正3) 足立美術館蔵

川端龍子 愛染 1934(昭和9) 足立美術館蔵

竹内栖鳳 慈母 1941(昭和16) 足立美術館蔵

 足立美術館の開館50周年記念を締めくくる展覧会「愛の日本画 あふれる愛情、慈しむ心」が開催されている。

 日本画では、時に人の様々な感情が表され、愛に注目して見るとその表現が多様に広がっていることがわかる。美人画では、恋人への思いを募らせる女性や、家族を大切に思う繊細な心といった愛にあふれる姿が描かれ、仲良く遊ぶ子供たちを描いた作品からは「友愛」という言葉が浮かぶ。菩薩を描いた作品からは、人々を包み込む大きな慈愛の心を見ることができるだろう。また、木々のあいだで寄り添うつがいの鳥の様子からは、自然のなかの穏やかな愛が感じられ、生き物に向けられた画家の愛情深いまなざしも伝わってくる。 

 本展では、女性の一途な恋心を描いた上村松園の《娘深雪》をはじめとする美人画や、動物画、花鳥画などから、愛を感じられる作品を展示。男女の愛情、家族愛、友愛、動物への愛など、心あたたまる愛の日本画を紹介する。

 なお会期中には、SNSイベント「LOVE 足立美術館」を実施。家族と同館で過ごした思い出や、日本庭園やコレクションへの思いなど、足立美術館にちなんだ愛についての投稿を公式Twitterとメールで募集中だ。