EXHIBITIONS

分離派建築会100年 建築は芸術か?

2021.01.06 - 03.07

瀧澤眞弓 山の家 模型 1921(大正10) 再制作:1986 瀧澤眞弓監修

分離派建築会創立時の集合写真 1920(大正9)年2月3日 写真協力=NTTファシリティーズ

瀧澤眞弓 山岳倶楽部 正面図 1920(大正9) 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻

山田守 国際労働協会 正面図 1920(大正9) 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻

堀口捨己 紫烟荘 1926(大正15) 『紫烟荘図集』(洪洋社)所収 東京都市大学図書館蔵

山本鼎 八角巻煙草入れ(農民美術デザイン画) 大正時代~昭和初期 上田市立美術館蔵

山田守 東京中央電信局竣工 1925(大正14) 郵政博物館蔵

森田慶一 楽友会館 1925(大正14) 撮影=若林勇人、2020(令和2)

堀口捨己 小出邸応接間 肘掛け椅子 1925(大正14)/復元:1997(平成9) 江戸東京たてもの園蔵

石本喜久治、山口文象 白木屋百貨店 透視図 1928(昭和3) 石本建築事務所蔵

 日本最初の建築運動とされる「分離派建築会」を再検証する展覧会「分離派建築会100年 建築は芸術か?」が京都国立近代美術館で開催される。

「分離派建築会」は1920(大正9)年、東京帝国大学建築学科の卒業を控えた同期、石本喜久治、瀧澤眞弓、堀口捨己、森田慶一、矢田茂、山田守によって結成。その後、大内秀一郎、蔵田周忠、山口文象が加わって、1928(昭和3)年まで作品展と出版活動を展開し、日本の建築界に鮮烈なインパクトを与えた。

 分離派建築会の結成から100年。本展では、図面、模型、写真、映像、さらには関連する美術作品によって、変革の時代を鮮やかに駆け抜けた若き建築家たちの軌跡を振り返る。

 分離派建築会が希求した建築の芸術とは何か。日本近代建築の歩みのなかで果たした役割を、新たな光のもとに明らかにする(会期中、一部展示替えあり)。