EXHIBITIONS

とらや市 鉢

展示風景より

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 とらや 東京ミッドタウン店ギャラリーが、食にまつわる実用的な道具を展示・販売する「とらや市」。第9回となる今回は「とらや市 鉢」を開催している。

「とらや市」 は、和菓子だけではなく、和の様々な魅力や価値も広く伝えたいという思いから始まった企画展。生活のなかの伝統的な道具の実用性や美しさを見つめ直すきっかけを届け、これまで「ふきんとてぬぐい」(第2回)や「弁当箱」(第5回)などを取り上げてきた。

 今回紹介するのは、日本人にとって馴染みのある「鉢」。皿よりは深くすぼみ、碗よりは浅く、口の開いた容器として定義される鉢は、かたちや大きさも多種多様なものがつくられている。
 
 本展では、虎屋文庫の所蔵する錦絵(にしきえ)や、雑誌『暮しの手帖』の誌面を通して、鉢が食まわりでどのように使われてきたのかをたどりながら、普段の食卓に取り入れやすい鉢を用意。全国5ヶ所の焼き物の産地(小石原・信楽・高田[たかた]・波佐見・読谷村)から10点の鉢を選び、これらの鉢は実際にその場で購入することができる。

 なお本展は、とらや 赤坂店(2021年1月9日~3月9日)でも開催予定。企画協力は、暮しの手帖社、小石原ポタリー協同組合、十日町市博物館、長尾智子、(有)堀江陶器 (五十音順)。