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EXHIBITIONS

疫病退散祈願!祇園祭絵巻

田島征彦 型染と絵本原画展

2020.10.15 - 2021.01.11

佐喜眞美術館 展示風景

田島征彦 喧噪の中で 2013 型染

田島征彦 『やんばるの少年』(童心社、2019) 絵本原画

 絵本作家・田島征彦(たじま・ゆきひこ)による展覧会「疫病退散祈願!祇園祭絵巻 田島征彦 型染と絵本原画展」が佐喜眞美術館で開催されている。

 田島は1940年大阪府堺市生まれ。京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学)で、後に人間国宝となる型染の稲垣稔次郎(いながき・としじろう)に学んだ。卒業後は大学で講師を務め、その時に出版社から「祭り」をテーマにした絵本の依頼を受けて、絵本制作に専念。師・稲垣の代表作でもあった「祇園祭」を主題に取り組む。その長い歴史と祭りの大きさに悪戦苦闘しながらも、3年をかけて初めての絵本『祇園祭』(1976)を完成させ、同年のブラチスラバ世界絵本原画展で金牌賞を受賞する。

 日本の三大祭りのひとつに数えられる京都の祇園祭の始まりは、遡ること869年。当時、疫病が蔓延して多くの人が亡くなり、京の人々は神泉苑に66本の鉾(ほこ)を立てて祇園の神を迎え祭った。祇園社(八坂神社)の神輿を神泉苑にかつぎこみ災厄を鎮めたのが祇園祭の起源とされている。

 本展では、田島による型染や絵本原画『祇園祭』を展示。疫病に対抗する精神を力強くもち、「祭り」に昇華した京の人々の知恵に学び、来館する人々の気持ちが明るい方向へ向かうことを祈願する。

 また東村高江のヘリパッド建設と環境破壊をテーマとした『やんばるの少年』(2020年度西日本読書感想画コンクール選定図書)の原画なども紹介している。