EXHIBITIONS

Sustainable Sculpture

2020.12.11 - 12.25

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 アーティスト14組によるグループ展「Sustainable Sculpture」が駒込倉庫で開催。コンセプトや素材など多種多様な彫刻作品が集う。参加作家は、石黒健一、入江早耶、大崎晴地、大野綾子、折原智江、髙橋銑、竹内公太、毒山凡太朗、永畑智大、七搦綾乃、鯰、西澤知美、二藤建人、宮原嵩広。

 2020年春、新型コロナウイルスの猛威によって私たちの生活様式が一変した。現在のような日常がやってくることを数々の映画や小説、マンガが予期していたが、突然の変化には大きなショックが伴い、現在もこの危機に対する社会の適応は問われ続けている。

 生と死を乗り越え、「永遠」という未知にふれることは芸術における大きなテーマのひとつ。人類の叡智を作品化し、半永久的に残していくという神話は、芸術表現の大前提として受け継がれてきた。そのなかでも彫刻は、石や金属など素材の選定から始まり、数十年、数百年とそこに立ち続ける恒久性を目指して数多く制作され残されている。しかし世界が大きな転換期を迎えたいま、社会構造やシステムがパーマネント(恒久)ではなく、いかにサスティナブル(持続可能)かが重要視され、芸術ー彫刻も例外ではない。

 本展は、現在の社会情勢に敏感に反応する実践として、彫刻表現こそが「永遠」という魔法のような言説との距離を適切にとることができるメディアのひとつと考え、彫刻を主軸とする同時代のアーティストの様々なアプローチに注目。作品を介して、14組のアーティスト各々が考える「サスティナビリティ」を見せる。