EXHIBITIONS
青野文昭展―総合的復元
「なおす」ことをテーマに制作を続ける美術家・青野文昭の個展「総合的復元」がGallery TURNAROUNDで開催される。
青野は1968年宮城県仙台市生まれ。90年代より「復元」をテーマに掲げ、各地で拾ってきた欠片へ様々なパターンの「なおし」を試みながら、多様な問題を浮かび上がらせようとしている。2019年のせんだいメディアテークでの大規模個展「青野文昭 ものの, ねむり, 越路⼭, こえ」では、歴史や自然的特徴、伝説や自らの個人的体験・記憶、収拾物などをも総動員し、大掛かりな「復元」を試みた。
これに続く本作では、改めてそうした復元の拡張「総合的復元」を踏まえ、自らの暮らす土地から収拾したそれぞれの具体的な欠片の復元を通し、過去と未来を「青人草」のごとく育む。
「そもそも人や物は単一で存在しているわけではない。他の人や物やそこには居ない物事、別な時空とさえも様々につながりあっている。何かを復元しようとする時、たとえちょっとした欠片であったとしても、やはりそういった広がりの中で考えなければならないのかもしれない。と、震災後特に思うようになった。(中略)本作はあらためて近年の『総合的復元』を踏まえ、自分の暮らす土地から収拾したそれぞれの具体的な欠片の復元を通し、過去と未来を『青人草』のごとく育む。それはここで生きる自分の肖像となり、また、この雑多な列島で生きるモノたちの群像となっていくことを期待している(総合的復元、青野文昭)」。
青野は1968年宮城県仙台市生まれ。90年代より「復元」をテーマに掲げ、各地で拾ってきた欠片へ様々なパターンの「なおし」を試みながら、多様な問題を浮かび上がらせようとしている。2019年のせんだいメディアテークでの大規模個展「青野文昭 ものの, ねむり, 越路⼭, こえ」では、歴史や自然的特徴、伝説や自らの個人的体験・記憶、収拾物などをも総動員し、大掛かりな「復元」を試みた。
これに続く本作では、改めてそうした復元の拡張「総合的復元」を踏まえ、自らの暮らす土地から収拾したそれぞれの具体的な欠片の復元を通し、過去と未来を「青人草」のごとく育む。
「そもそも人や物は単一で存在しているわけではない。他の人や物やそこには居ない物事、別な時空とさえも様々につながりあっている。何かを復元しようとする時、たとえちょっとした欠片であったとしても、やはりそういった広がりの中で考えなければならないのかもしれない。と、震災後特に思うようになった。(中略)本作はあらためて近年の『総合的復元』を踏まえ、自分の暮らす土地から収拾したそれぞれの具体的な欠片の復元を通し、過去と未来を『青人草』のごとく育む。それはここで生きる自分の肖像となり、また、この雑多な列島で生きるモノたちの群像となっていくことを期待している(総合的復元、青野文昭)」。